龍勢とは


龍勢について


その様式、技術は秘伝として口伝され、いずれも国や県の無形民俗文化財、又は民俗資料に指定されています。
これら文化財の成り立ち、歴史について、多くの人達が調査研究していますが、これまでそのルーツは明確になっておりません。



草薙神社龍勢保存会の役割

草薙神社龍勢花火は1984年に静岡県指定無形民俗文化財に指定されました。
その前年、旧清水市、有度各地区の龍勢を守る為にそれぞれの保存会を結成していたものを「草薙神社龍勢煙火保存会」として統合し、指定文化財を守る中核団体として現在に至っております。

草薙神社龍勢保存会の役割は、無形民俗文化財である龍勢花火の保存、伝承を第一義とし、龍勢花火の製作、打上げを通じて、地域住民との親睦を図り歴史と伝統を誇るこの文化財を守り育てることによって、郷土の発展に寄与することにあります。

年に1度、草薙神社秋季例大祭後の休日に地域自治会、神社氏子会との共催の下に龍勢花火大会を催します。
このときに打上げる龍勢花火は、全て保存会のメンバーが製作し、その中には古老からの口伝・経験によって、保存・伝承・教習された伝統技術と現会員によって新たに工夫された技術が凝縮されており、これらの製作技術を後代に伝えることが大きな役割です。

草薙神社龍勢煙火保存会の組織(略称 草薙龍勢保存会)

龍勢保存会組織図

草薙神社龍勢保存会の主な活動

1)花火サミットへの参加

龍勢は、県内では草薙と藤枝市岡部町朝比奈地区の2箇所、県外では埼玉県の秩父市吉田町と滋賀県米原町の2箇所で保存されています。
これらの関係者が集まり、花火サミットが開催されています。
例えば、2000年の6月には岩手県の遠野市で外国のタイで行われているロケット祭りの報告や龍勢の打ち上げなどが行われました。

2)無形民俗文化財体験支援

小学5年生を対象に、草薙に伝わる無形民俗文化財を学んでもらうように、龍勢に使用する本物の落下傘やミニ落下傘作り、そして祭りへの参加を通してふるさとの良さをより身近に感じてもらえるよう木遣り歌の練習、呼び出しの指導などの体験支援をしています。
体験支援

無形民俗文化財体験支援



3)木遣り唄・口上などの保存


体験支援の様子

木遣りの練習

龍勢についての質問


落下傘制作

落下傘制作


落下傘作り

落下傘制作体験