インタビュー


草薙神社龍勢保存会 第12代会長 秋本 健

見学席から300m以上離れた櫓(建地)から垂直に打ち上げます。
昼の花火「龍勢」は、打ち上げた後、煙と音を中心とした仕掛、夜の花火「流星」は、打ち上げた後、光と音で観客を魅了します。 

私たち龍勢花火保存会の仲間が1年間をかけ各流派ごと自慢の花火を作成します。行政機関、自治会、住民、地域団体、企業、小中学校、大学、等地域一丸となって地域最大の祭りを盛り上げています。私たちは、先人たちが遺した伝統文化の誇りをもって関わり、後世に継承して行きます。

残念ながら、令和2年度は新型コロナウイルス感染防止のため開催中止を決断しました。
令和3年度は、コロナ禍収束とともに草薙神社龍勢花火が盛大に行われることを願います。

最後に、草薙神社龍勢保存会公式ホームページを広く皆さんにご覧いただけるように、また、保存会員への連絡等の機能を加えるようにいたしました。
令和3年1月下旬をもって今までのホームページを閉じ、新しい公式ホームページとして開設いたしました。
是非草薙神社龍勢花火保存会の活動や龍勢花火の魅力をご理解いただけるとありがたいです。


龍勢保存会 第2代会長 堀場 弘

Q:いつ頃から龍勢に携わりましたか?
A:戦後だよ。昭和28年に復活したときからだね。
草薙神社に龍勢の展示室と保存会の倉庫を作りました。
長崎新田の龍勢がうまくいってね、十連星ってのが綺麗だったね。
長崎新田のほうが七夕豪雨で水浸しになったけどね、いい塩梅に花火の筒がお宮さんの屋根裏の梁の上に乗せてあってね、それを僕がもらってきてね、神社に置いてありますよ。
2代目会長

龍勢保存会2代目会長


Q:以前の龍勢は打ち上げに成功しましたか?
A:どういう訳かなあ?この頃うまくあがんないなあと思ってる。
僕らの頃は8割から9割ぐらいはあがったですよ。
秩父でも、朝比奈でも草薙に教わりに来たり、見にきただよ。
こっちからも、朝比奈に行って打ち上げたりしたね
草薙のはよくそんな大きいのがあがるねえなんて言われたりしたね。

今は逆になっちゃって、朝比奈のはほとんどあがるね。
秩父や、滋賀にも見に行ったね。
それぞれのいいところを取り入れるようにしたよ。
のぼりを立てたり、太鼓やぐらを建てたり、呼び出しの口上なんて朝比奈のをテープに撮ってきて、こっちで取り入れて練習したりしたね
東海大学の先生に話を聞きにいったり、一緒に実験したりしてね、逆さまにして火を点けたら天井まで届いて、小使いさんに叱られたりね。

昔はもっと頭が小さかった。
最近は、欲が出てだんだん頭が大きくなってきたね。
やはり龍勢は、筒の太さ、長さ、頭の重さ、錐の大きさ、深さが大事。
この頃のは、イキをうつって言うんだけど、上に抜けちゃってるだね。
もう少し上を残したらどうか。
吹筒の長さは、8掛けが基本ですよ。僕らの頃は頭は8寸、吹の直径が2寸1~2分(63~65mm)、直径の3分の1が錐の穴の大きさ、それ以下だと爆発する。

もう一度初心に帰って、基本を見直したらどうかね。


Q:現在の龍勢保存会に望むことはありますか?
A:成功率を上げてください。
もういっぺん勉強しなおして、基本からやり直してもらいたいや。
変化のキレイさに目を向けないで、打ち上げることに力を入れないと。
火薬を詰めるときに、突き棒の径を小さくして満遍なく突くようにしたらどうかな。
よく詰めるにはちょうど良い火薬の湿し具合が必要。
吹き詰めも打ち上げの前日の方がいいと思いますよ。
組み立ての前にもう一度、錐をさらってみたらどうかな。
吹きの竹が良いのがなくなってきているので大変だと思うがね。


大変貴重なお話をたくさん伺うことが出来ました。ありがとうございました。


草薙奥支部2-1組・明神流所属 剱持 量司

Q:龍勢を発展させるために、今後どうすればいいと思われますか?
A:とにかく知名度を上げることだと思います。現状、静岡市どころか清水区内に関しても、草薙・有度地区から外に出てしまうと知名度はガクンと下がってしまいます。
清水区内でも知らない人が多いという現状では発展は厳しいのではないかと思います。

Q:明神流は保存会に先立って、独自にホームページを開設されてますね。
A:はい、明神流では2007年より明神流ホームページを開設しています。
このホームページは一定の効果をあげているのではないかと考えています。ただ、他にもやることは有ると思います。

Q:例えばどのような?
A:例えば龍勢のポスターに関しましても、草薙の中だけにたくさん貼っても…と。
草薙以外の場所にどれだけ貼る事が出来るか、というのが大事ではないでしょうか。
広報活動は簡単ではないでしょうが皆で考えるべきことだと思います。


Q:次に後継者(若い会員の獲得)問題について、どう考えますか?
A:明神流に関して言いますと、明神流は保存会員として登録している人数は10名ですが、スタンスとしては草薙奥自治会、2-1組所属の約40世帯全員で1本の龍勢を製作しているという考えでいます。
仕事の都合等もありますので全員参加というわけには中々いきませんが、竹取りや吹き詰め等の人手が必要な作業には保存会員10名以外にも多数の人に出てもらっています。こういった中で、若い人達も手伝いにきてくれていますので、明神流に関して言えば将来もとりあえず問題無いと思われます。

Q:保存会員としてでなく、手伝いという形ですね。
A:そうです。いきなり保存会に入らないか?と言うと若い人達は身構えてしまいますが、とりあえず隣組の手伝いとして龍勢の製作に関わってもらうことで、龍勢の楽しさ面白さを知ってもらうというのが大事ではないでしょうか。私もそうでした。
とにかく1回参加してもらうこと、これに尽きると思います。

Q:剱持さん御自身もそうだったと?
A:はい、私も元々は親が参加していた龍勢製作に手伝いで参加したのが始まりです。
ある程度の年齢のお子さんをお持ちの保存会員の皆さんは、お子さんに親子での参加を提案してみてはいかがでしょうか。


Q:他に何か言いたいことがありましたら。
A:龍勢は地域の仲間と触れ合える絶好の機会だと思います。
年に数回の集会やら川掃除やらだけでは地域住民の交流という面で不足と言わざるをえません。
龍勢が有るから皆が集まれる、龍勢が有るから横の繋がり、連携が生まれる。素晴らしいことだと思います。
これは地震等の災害の時にも必ず役立つのではないでしょうか。
今後も龍勢を大事にしていきたいと思います。